自分のモチベーションパターンを知り、成果を引き出す
経営やマネジメントにおいて、やりがいは単なる気分の問題ではありません。リーダーがどんな瞬間にやりがいを感じるかは、その人の意思決定・行動選択・人との関わり方に直結します。
そしてこの「やりがいスイッチ」は、人によって驚くほど異なります。同じ成果を出しても、燃える人もいれば淡々としている人もいる。その違いの背景には、気質(性格タイプ)ごとの動機や価値観があります。
エニアグラムは、人の内面の動機を9つのタイプに分類する心理モデルです。
今回は、各タイプが「仕事でやりがいを感じる瞬間」を整理しました。自分のやりがいスイッチを知ることは、自分のパフォーマンスを持続させる基盤になり、さらに部下理解にもつながります。
自分のタイプがわからない方はこちらも参考に!
エニアグラム9タイプの特徴と性格の違いを早わかり解説
タイプ別・やりがいを感じる瞬間
タイプ1:理想に向かって努力が報われたとき
- 妥協せずにやりきれたプロジェクトが完了した瞬間
- 「あなたのおかげで、仕事の質が上がった」と言われたとき
- 社会や組織にとって、正しいことを実現できたとき
キーワード:誠実さ、達成、改善
タイプ2:誰かの役に立って感謝されたとき
- 困っていた同僚やクライアントに感謝されたとき
- 「あなたがいて助かった」と言われたとき
- 自分の存在が人を支えていると実感できたとき
キーワード:貢献、感謝、つながり
タイプ3:成果を認められ、目標を達成したとき
- 売上・数字など、目に見える成果を出したとき
- 昇進や表彰など、評価されたとき
- チームを成功に導くキーパーソンとして機能できたとき
キーワード:達成、成功、評価
タイプ4:自分らしさを活かして表現できたとき
- 独自の感性や発想を仕事に反映できたとき
- 「あなたらしさがあってよかった」と言われたとき
- 自分の内面と深くつながった表現ができたとき
キーワード:独自性、共感、創造性
タイプ5:知識やスキルが役立ったとき
- 調べ尽くした情報がチームの役に立ったとき
- 専門性が評価されたとき
- 自分の時間や思考空間が尊重されているとき
キーワード:専門性、知的貢献、自律性
タイプ6:チームに安心や信頼をもたらせたとき
- 「あなたがいると安心する」と言われたとき
- 危機やトラブルを未然に防げたとき
- 困難な状況で仲間の支えになれたとき
キーワード:信頼、安心、忠誠心
タイプ7:自由に挑戦し、新しいことを楽しめたとき
- 自由な発想の提案が通ったとき
- 飽きずに面白いタスクに取り組めたとき
- 未来にワクワクできる企画に携われたとき
キーワード:自由、創造、未来志向
タイプ8:力を発揮して物事を動かせたとき
- 困難な状況を自分の決断で打破できたとき
- 組織の中で影響力を発揮できたとき
- 責任ある立場で人を導けたとき
キーワード:影響力、決断力、主導権
タイプ9:穏やかな調和を保てたとき
- 職場が平和で安心できる雰囲気に包まれているとき
- 自分の働きかけで場がやわらいだとき
- 調和の中で自分が受け入れられているとき
キーワード:平和、協調、安定
やりがいを理解することは、セルフマネジメントの基盤
いかがでしたか?
やりがいは、その人の価値観や動機に深く根ざしています。自分のタイプを知ることで、エネルギーを無駄に消耗せず、成果を最大化できます。
もし今、仕事に対して「何となく熱が入らない」「疲弊している」と感じるなら、それは自分のやりがいスイッチを押せていないのかもしれません。
リーダーはまず自分を整えることが、周囲に良い影響を与える第一歩です。あなたのやりがいパターンを理解し、日々の意思決定や行動に活かしてみてください。
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エニアグラムをもとにしたInsightセッションでは、 あなたの気質を深く読み解き、やりがいの源泉や働き方の最適化のヒントを見つけます。自分を知り、成果を引き出すセルフマネジメントを始めましょう。