「自分の性格って、結局どれなんだろう」
エニアグラムでは、人の気質を9つのタイプで捉えます。
ここで大切にしているのは、行動そのものではなく、その奥にある「動機」や「大切にしているもの」です。
たとえば、一見すると同じように責任感が強く見える人でも、
・正しくありたい
・人の役に立ちたい
といった動機の違いによって、感じ方や疲れ方は変わってきます。
9タイプの特徴を知ることで、
「なぜ私は、こう考えやすいのか」
「なぜ、この場面でこんな反応をしてしまうのか」
その理由が、少しずつ見えてきます。
ここでは、9つのタイプの特徴を一覧で紹介します。
まずはざっくりと、「これ、ちょっと自分っぽいかも」という感覚で眺めてみてください。
エニアグラム9タイプまとめ
タイプ1【改革者】の特徴と強み

「正しくありたい」という気持ちが、いつも心の奥にある人
小さなことでも「こうあるべき」「ちゃんとしたい」と感じやすいタイプ。自分にも他人にも誠実で、手を抜くことが苦手です。
「もっとよくできるはず」と改善点に気づく力があり、その分、つい自分に厳しくなりすぎてしまうことも。
周囲からは頼れる存在に見えていても、内側では「まだ足りない」「これでいいのだろうか」と自分を問い続けている人が多いタイプです。
タイプ2【援助者】の特徴と強み

「人の役に立ちたい」という気持ちが、行動の原動力になっている人
周囲の空気や感情に自然と目が向き、困っていそうな人がいると、放っておけないタイプです。
誰かが喜んでくれること、安心してくれることが、自分の喜びにもなる。そのやさしさは、意識しなくても滲み出ています。
一方で、「自分は後でいい」「私が我慢すればうまくいく」と、自分の気持ちを脇に置いてしまうことも。
人に頼るより、与えることでつながろうとしてきた人ほど、ふとした瞬間に、言葉にできない寂しさを感じることがあります。
タイプ3【達成者】の特徴と強み

結果を出すことで、自分の価値を確かめてきた人
目標があると力が湧き、「できる自分」「求められる自分」でいようと自然に努力してきたタイプです。
場の期待を読み取り、いま何が求められているかを瞬時に判断できるため、どこにいても成果を出しやすい人でもあります。
一方で、立ち止まることや、うまくいかない自分を見せることには強い抵抗を感じやすい面も。
「ちゃんとしていないと価値がない」
そんな思いを胸の奥に抱えたまま、走り続けてきた人も少なくありません。
タイプ4【芸術家】の特徴と強み

「特別でありたい」という気持ちと、人一倍豊かな感受性を持つ人
人の感情や空気に敏感で、内面の世界がとても鮮やかなタイプです。
自分の気持ちや違和感に正直で、「本当の私」を大切にします。
その一方で、まわりと比べて落ち込んだり、「自分はどこか違う」と孤独を感じやすい面も。
どんなに繊細で複雑な気持ちでも、そこに嘘がない。
その誠実さと深さが、タイプ4の魅力であり、創造性の源です。
タイプ5【観察者】の特徴と強み

「理解したい」「知りたい」という思いが、世界を見るレンズになっている人
物事を冷静に見つめ、深く掘り下げるタイプです。
表面的な情報では満足できず、納得できるまで探求します。
距離を置いて考えることで、冷静さと客観性が保たれる一方、感情を閉じ込めたり、人と関わるエネルギーを節約しすぎてしまうことも。
知識だけではなく、自分の内側にも確かな情熱があります。
静かな知性と集中力が、複雑なものごとを整理し、形にしていきます。
タイプ6【忠実な人】の特徴と強み

「安心したい」「信頼できる土台がほしい」という思いを、大切にしている人
まわりを観察し、リスクや不安要素に敏感なタイプです。
だからこそ、人や約束、仕組みを大切にし、誠実に関わろうとします。
一方で、「これで大丈夫?」「信じていい?」という迷いや不安がつきまとい、考えすぎて疲れてしまうことも。
慎重さと責任感が、人を支える力につながるタイプです。
見えないところで、静かにチームを守っています。
タイプ7【熱中する人】の特徴と強み

「楽しさ」「自由」「可能性」を求め、場を明るく照らす人
新しい経験やワクワクに惹かれ、次の楽しみを見つける天才。
柔軟で軽やかに動くことで、まわりの人を元気にする存在です。
一方で、退屈や制限を強く嫌い、感情の痛みや不安から目をそらしてしまうこともあります。
けれど、本気で取り組んだとき、誰よりも未来を切り拓く力があるタイプです。
探求心と明るさが、人を前へ進ませます。
タイプ8【挑戦者】の特徴と強み

「強くありたい」「弱さを見せたくない」という思いの奥に、深い愛情がある人
責任を引き受け、状況を動かし、人を守ろうとするタイプです。
圧倒的なパワーと行動力で、物事を前に進めます。
ただその強さゆえ、誤解されたり、人にゆだねることが苦手だったりと、孤独を感じることも。
その内側には、人を傷つけたくない、人を守りたいという温かい思いがあります。
正直で、嘘のない強さを持つタイプです。
タイプ9【調停者】の特徴と強み

「平和でありたい」「争いたくない」という思いが根底にある人
人の気持ちを理解し、誰とでも自然に調和できるタイプ。
柔らかい存在感と、相手に合わせる器の大きさがあります。
一方で、自分の気持ちや意見を後回しにしすぎて、「本当はどうしたいの?」が見えなくなることも。
静かな穏やかさの下には、揺るぎない意志と価値観が眠っています。気づいたとき、確かな一歩を踏み出せるタイプです。
あなたの中にも、9つすべての側面がある
エニアグラムでは、誰の中にも9つすべてのタイプ的な側面があると考えます。
ただし、その中でも、無意識のうちに判断や行動に影響を与えている 「中心となる気質」があるとされています。
その気質を知ることは、性格を決めつけることではありません。
「なぜ、私はこう感じやすいのか」
「なぜ、このパターンを繰り返してしまうのか」
そうした問いを、自分を責めずに見つめ直すための手がかりになります。
今は、はっきりタイプが決まらなくても大丈夫です。気になるものがあれば、そこから少しずつ覗いてみてください。
理解は、急がなくても、ちゃんと深まっていきます。











