エニアグラム9タイプの特徴と性格の違いを早わかり解説

エニアグラム9タイプの特徴と性格の違いを早わかり解説

エニアグラムでは、人の性格を9つのタイプに分類します。どのタイプも、表面的な行動だけでなく、その背景にある「内的な動機」に注目するのが大きな特徴です。

たとえば、同じように責任感が強く見える人でも、それが「正しくありたい」という動機から来ているのか、「人の役に立ちたい」という想いからかによって、行動の質は変わってきます。

ここでは、9タイプの特徴を一覧で紹介します。
まずはざっくりと、自分や身近な人に近い傾向を探してみてください。

性格の違いがひと目でわかる!エニアグラム9タイプ解説まとめ

タイプ1【改革者】の特徴と強み

タイプ1を象徴する「僧侶」
※あくまでイメージ(例:僧侶)です。

まじめで責任感が強く、「正しくあろう」という気持ちが根底にあるタイプ

タイプ1「改革者(別名:信念を貫く人)」の詳しい解説はこちら

正義感にあふれ、理想を胸に生きる人。小さな頃から「こうあるべき」「正しくありたい」という感覚を強く持っています。

几帳面でストイック、自分にも他人にも厳しく、手を抜くことを嫌います。

「もっとよくなれる」と信じて努力を重ね、目標を達成してもすぐ次の課題を見つける完璧主義者。

一方で、自分のミスに人一倍厳しいため、内心では深く落ち込むことも。

社会や組織に貢献したいという思いも強く、責任感の強さはピカイチです。

タイプ2【支援者】の特徴と強み

タイプ2を象徴する「お母さん」
※あくまでイメージ(例:お母さん)です。

思いやりが深く、人のために尽くすことに喜びを感じるタイプ

タイプ2「支援者(別名:心を配る人)」の詳しい解説はこちら

思いやりに満ちた、あたたかい存在。周囲の人を気にかけ、困っている人がいれば自然に手を差し伸べます。

人の感情に敏感で、相手の喜びを自分の喜びのように感じられる心優しい人。

お礼や感謝の言葉に生きがいを感じ、「誰かの役に立てた」と実感できるとエネルギーが湧いてきます。

反面、自分自身の助けを求めるのは苦手。人からの「ありがとう」がないと、心にぽっかり穴が空いたような寂しさを感じることも。

タイプ3【達成者】の特徴と強み

タイプ3を象徴する「トロフィーを持つビジネスマン」
※あくまでイメージ(例:ビジネスマン)です。

目標に向かって努力し、成果を出すことに価値を感じるタイプ

タイプ3「達成者(別名:成功を追求する人)」の詳しい解説はこちら

どこにいても目を引く、オーラある存在。達成意欲が高く、常にトップを目指して努力を惜しみません。

社交的で、TPOに応じた立ち居振る舞いができ、周囲に好かれやすい器用さも持っています。

スピード感を大切にし、成果を出すことに喜びを感じるので、仕事でもリーダーとして活躍することが多いでしょう。

その一方、成果を出し続けるプレッシャーと戦い、心の奥では「本当の自分」を見失いやすい側面も持っています。

タイプ4【個性派】の特徴と強み

タイプ4を象徴する「芸術家」
※あくまでイメージ(例:芸術家)です。

感受性が豊かで、自分らしさや本物の価値を大切にするタイプ

タイプ4「個性派(別名:本物を探す人)」の詳しい解説はこちら

独特の世界観を持つ人。「みんなと同じ」では満足できず、自分だけの色、自分だけのやり方を求めます。

感情を深く味わう傾向があり、喜びも悲しみも、人生の美しさとして大切にします。

外の世界に合わせるよりも、内なる声に耳を傾け、本物を探し続ける探求者。

一方、他人と自分を比べて落ち込みやすかったり、孤独感を抱えやすかったりする繊細さも持っています。

タイプ5【観察者】の特徴と強み

タイプ5を象徴する「研究者」
※あくまでイメージ(例:研究者)です。

知識を探求し、内面の世界を深めることに安心感を持つタイプ

タイプ5「観察者(別名:静かに観察する人)」の詳しい解説はこちら

知的で控えめ、無口なオーラをまとった人。一人でじっくり考え、深く掘り下げることを好みます。

興味のあるテーマには驚異的な集中力を発揮し、知識を吸収し続けます。

社交の場よりも、静かな場所で思索にふけることを好むため、人といるとエネルギーを消耗しやすい傾向も。

感情を表に出すのが得意ではないため、冷たく見られることもありますが、内側には豊かな想像力を秘めています。

タイプ6【忠実な人】の特徴と強み

タイプ6を象徴する「オフィスワーカー」
※あくまでイメージ(例:チームワーカー)です。

慎重で誠実、人との信頼関係や安全を大切にするタイプ

タイプ6「忠実な人(別名:信じる場所を探す人)」の詳しい解説はこちら

堅実で親しみやすく、どんな場でも自然と溶け込める人。「もしも」に備える力が強く、リスクを事前に察知して対策を考える才能に長けています。

責任感が強く、仲間や組織への忠誠心も高いので、周囲からの信頼も厚いでしょう。

一方、未来の不確実さに不安を抱きやすく、迷ったり心配しすぎたりすることも。

心から信頼できる人や組織を見つけたときに、真の安心感を得られます。

タイプ7【楽天家】の特徴と強み

タイプ7を象徴する「冒険家」
※あくまでイメージ(例:冒険家)です。

明るく好奇心旺盛で、新しい体験や楽しみを求めるタイプ

タイプ7「楽天家(別名:自由を愛する人)」の詳しい解説はこちら

社交的で快活、場の空気をパッと華やかにするムードメーカー。好奇心旺盛で、あらゆる可能性にワクワクし、目の前の楽しみに飛び込みます。

アイデアが豊富でフットワークも軽く、新しい企画やイベントごとでリーダーシップを発揮することも。

一方で、飽きっぽく、つまらないと感じた瞬間に気持ちが離れやすい面もあります。

「楽しいことを逃したくない」という思いが、行動力の源になっています。

タイプ8【挑戦者】の特徴と強み

タイプ8を象徴する「戦士」
※あくまでイメージ(例:戦士)です。

パワフルでリーダーシップがあり、弱さを見せずに前進するタイプ

タイプ8「挑戦者(別名:真剣勝負の人)」の詳しい解説はこちら

エネルギッシュで、どんな場でも存在感を放つ人。勝負強く、強いリーダーシップを発揮し、周囲を引っ張っていくことができます。

白黒はっきりつけることを好み、遠慮や忖度を嫌います。直感力に優れ、状況を一瞬で見抜いて即断即決する潔さが持ち味。

一方で、傷つきやすさを隠すために、強さを前面に出してしまうこともあります。

自分が信じたものを全力で守ろうとする、熱いハートの持ち主です。

タイプ9【調停者】の特徴と強み

タイプ9を象徴する「平穏に暮らす人」
※あくまでイメージ(例:平穏に暮らす人)です。

穏やかで調和を重んじ、周囲と心地よく過ごすことを望むタイプ

タイプ9「調停者(別名:平穏を愛する人)」の詳しい解説はこちら

穏やかで、ほっこりする空気をまとった人。

誰とでもやわらかく接し、自然体で周囲を安心させる才能があります。

争いごとを嫌い、調和を保つために自分の意見を後回しにすることも。

「まあいっか」「どうにかなる」という楽観性を持ちながら、内心では葛藤や緊張を抱えていることもあります。

無理に変化を起こすよりも、今あるものを大切にし、じっくり自分らしく育んでいく力を持っています。

あなたの中にも、9つすべての側面がある

どの人にも9つすべてのタイプ的要素がありますが、なかでも「中心となる気質」がひとつあるとされます。そこには、自分を動かす根本的な欲求や恐れがあり、無意識のうちに行動や判断に影響を与えているのです。

エニアグラムは、その中心タイプを手がかりにして、
「なぜ、自分はこう考え、こう振る舞うのか」
「なぜ、あの人とはわかり合いにくいのか」
といった疑問を、深く見つめていくためのヒントになります。

まずは、自分に似ているタイプを見つけるところから。気になるタイプがあれば、さらに詳しく解説した記事もご覧ください。

ABOUT US
みずさゆ産業カウンセラー | 社会保険労務士
人と組織の可能性は、「気質」への理解からひらかれる。経営やマネジメントにおいて、最も難しく、同時に最も影響力のあるテーマは「人」です。 数字や戦略だけでは動かない組織において、リーダーのあり方こそが、周囲を動かす原動力となります。EnneaLabでは、「9タイプの気質理解(エニアグラム)」を軸に、リーダー自身の自己理解と、組織における人の活かし方を支援しています。