私はタイプ4。
タイプ4同士で集まると、気づけば何時間も感情について語っている…なんてこと、よくあります。
「昨日の発言、なんか引っかかってて…」「わかる、それ私もよくやる!」
自分の感情の動きに敏感で、反省会を一人で開いてしまう。そんな面倒くささすら笑い合える相手と語り合うのは、私にとって最高の時間です。
そんな私にとって驚きだったのが、同じ感情センター(対人関係を気にするグループ)のタイプ2とタイプ4でも、その対人スタイルには大きな違いがある!ということです。
ハートセンターでも、対人関係のスタイルはこんなに違う!
タイプ2とタイプ4は、エニアグラムの「ハートセンター」に属する感情を重視するタイプ。でもその感情の使い方や、関係の築き方には大きな違いがあります。
この記事では、
- 「協働スタイル」や「関係の築き方」
- 対人関係における「深さ」と「広がり」
といった観点から、タイプ2とタイプ4の違いをわかりやすく比較します。
ちなみに、エニアグラムの「センター(3つの中核的な動機タイプ)」について、より深く知りたい方はこちらもどうぞ。
▶「9タイプ」はどこから来た?|エニアグラムを根底から理解する3×3の構造
たとえばこんな違い ― 協働スタイルで見るタイプ2とタイプ4
- タイプ2:「一緒にやろうよ!」と自然に声をかけ、共に行動する中で関係を深める。
- タイプ4:「ひとりでじっくりやりたい」。自分の感情や世界観を守りたいからこそ、孤独を選ぶことも。
この行動の違いは、内面的な動機に根ざしています。
タイプ2とタイプ4、それぞれの対人関係スタイル
タイプ2(心を配る人)
- 「役に立つこと」「必要とされること」で人とつながろうとする
- 温かい空気をつくり、みんなの中に自然に入っていく
- 感情的に見えるけれど、それは相手に近づくための手段であることも
- 相手の「気持ち」より「求めていること」に敏感
タイプ4(本物を探す人)
- 「本物の感情」や「独自の感じ方」の共有に価値を置く
- 少人数で深く、本質的なつながりを求める
- 表面的な関係では満たされず、感情の共鳴を求める
- 感情や創造性を守るため、自分のペースを大事にしたい
比較表で見る、タイプ2とタイプ4の対人関係の違い
比較軸 | タイプ2 | タイプ4 |
---|---|---|
関係の広さ | 広め(多くの人と自然につながる) | 狭め(選ばれた人と深く) |
感情の深さ | 中程度(共感はできるが距離感も取る) | 非常に深い(感情の本質を共有したい) |
感情の扱い方 | 相手の気持ちを読み取り応じる | 自分の感情をじっくり味わいたい |
対人動機 | 必要とされることで価値を感じる | 共感されることに大きな意味を見出す |
関係構築 | 「役に立つ自分」で輪に入る | 「感じ方が通じ合う人」との特別な絆 |
なぜこんなに違うの? ― 感情の“使い方”と動機の違い
どちらも感情を大切にするタイプなのに、なぜこんなに違うのでしょうか?
それは、「感情をどう使いたいか」という動機の違いにあります。
- タイプ2は、人のために自分の感情を使い、「役に立つことで価値を感じたい」。
- タイプ4は、自分の内面を味わい、「感情の本質を理解されることで満たされたい」。
この違いが、そのまま対人関係スタイルの「深さ」と「広がり」の違いとなって表れてくるのです。
違いを知れば、もっと心地よい関係が築ける
同じ感情センターでも、求めるつながり方は驚くほど異なります。
でも、だからこそおもしろい。
違いを知れば、相手への理解も、自分への納得も、ぐっと深まります。
あなたはどんな関わり方を心地よく感じますか?
自分の対人スタイルを知ることは、人間関係をもっとスムーズにする第一歩です。
自分の対人傾向を知るには、まずタイプ理解から。
「自分のタイプはどれだろう?」と思った方には全9タイプの早わかり解説がおすすめです。