9タイプの気質で読み解く、リーダーの内面とマネジメントの関係性

9タイプの気質を読み解く──組織と人を導くリーダーのための自己理解ツール

「また、あんな言い方をしてしまった……」
後になってから自分の対応にモヤモヤする。そんな経験はありませんか?

「なぜ、あの部下に苛立ってしまうのか」
「なぜ、自分は決断に迷いやすいのか」

表面的なスキルや知識では説明しきれない、自分自身の反応パターン。その背後にある「気質」という構造に気づくことができれば、感情や行動のクセに振り回されず、より的確な意思決定ができるようになります。

EnneaLabが提供するInsightセッションでは、9つの気質を通して自己理解を深める、エニアグラムに基づく実践的なツールを用います。

9タイプの気質が示す「人の動機」

エニアグラムの9タイプの図と名称

エニアグラムは、人間の表面的な言動ではなく、言動の背景にある動機に照準を合わせるフレームワークです。

たとえば、一見同じように「部下に優しい」上司がいたとしても、

  • 「嫌われたくない」から優しくする人
  • 「支えるのが自分の役割だ」という信念から行動する人

では、関係性の築き方も、マネジメントの質もまったく違います。

この違いを理解することが、対人関係のズレを減らし、信頼を築く鍵になります。

自己理解を深め、人間力を整える「3つの軸」

エニアグラムの3つのセンター(本能センター・思考センター・感情センター)を表す図

エニアグラムの9タイプは、本能・感情・思考の3つのセンターから成り立っています。これは、「知情意」のバランスに通じる構造でもあり、自己理解を深めながら人間力(=知的判断力、対人関係力、自己制御力)を育てていくための地図となります。

  • 本能センター(タイプ8・9・1):
    直感と行動を重視
  • 感情センター(タイプ2・3・4):
    他者とのつながりや承認を重視
  • 思考センター(タイプ5・6・7):
    情報・論理性・安全を重視

たとえば、同じように「部下のミス」に対処するにしても、センターによって傾向が異なります。

  • 本能タイプは即座に動いて調整を図る
  • 感情タイプは関係性に配慮しながら話す
  • 思考タイプは原因を分析して論理的に伝える

あなた自身がどのような反応に傾きやすいかを知ることで、自分の強みと限界、そしてチームとの適切な距離感が見えてきます。

Insightセッションとは?
9タイプの気質理解をもとに、自分の反応パターンや関係性のクセを可視化し、リーダーとしての在り方を整えるセッションです。経営・マネジメントにおける判断、対人関係、自己感情の扱いなどを実践的に整理し、内面から人間力を育むことを支援します。
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Insightセッションで得られる変化

経営判断における、感情的なバイアスに気づけるようになる

Insightセッションは、「気質に振り回されない自分」をつくるための支援です。

変化を実感された経営者・マネジャーの声を抜粋してご紹介します。

  • 感情に流されず、状況を俯瞰できるようになった
  • 部下の反応に過度にイライラしなくなった
  • 自分の思考パターンの偏りを客観視できるようになった
  • 「なぜこの人はこう行動するのか?」の答えが見えてきた
  • チームのモチベーションを個別に捉えられるようになった

表面的な性格分類ではなく、「内面の動機」に根ざした理解が、マネジメントの土台を変えます。

【実例】部下への怒りが止められない自分は短気な性格なのか?

たとえば、ある40代の男性経営者(タイプ1)はこう話してくれました。

「何度言っても改善されないと、冷静に注意できなくなる。結局またやってしまった…と自己嫌悪に陥る。」

これは単に「短気」だからではありません。タイプ1は「正しさ」を重視する気質を持ち、理想と現実のギャップに苦しみやすい傾向があります。

つまり、怒りは「理想へのこだわり」の副産物なのです。

この構造を理解できたことで、彼は自分の怒りに振り回されることが減り、「相手を責める」のではなく「改善の機会」として建設的に伝える姿勢へと変化しました。

「性格を変える」より、「気質に合った心がけ」

重要なのは、自分の気質に合ったマネジメントスタイルを築くことです。

  • 自分の反応に振り回されるのではなく、構造を理解して向き合う
  • 気質に応じた「ストレス時のリカバリー法」を身につける
  • 成長とは、性格を矯正することではなく、よりバランスの取れた選択を重ねていくこと

Insightセッションでは、気質のメカニズムを理解することで、状況に左右されにくい内面の安定性。すなわち「構造的な自己制御力」を高める方法を探っていきます。

まとめ──経営の質は、自己理解の深さに比例する

企業の成長とともに、戦略や資金よりも、リーダーの「人間力」が組織全体に影響を与える場面が増えていきます。

エニアグラムは、そうした内面の構造を客観的に捉える設計図です。Insightセッションを通して自己理解を深めることは、経営・人材育成のみならず、家庭や人生全体の関係性にも変化をもたらします。

すべての信頼は、あなたの内面から始まります。

無料15分相談 実施中

Insightセッションの内容や、ご自身に合うかどうかを確かめたい方に向けて、無料のオンライン相談を実施しています。ご質問や不安な点も、安心してご相談ください。

ABOUT US
みずさゆ産業カウンセラー | 社会保険労務士
人と組織の可能性は、「気質」への理解からひらかれる。経営やマネジメントにおいて、最も難しく、同時に最も影響力のあるテーマは「人」です。 数字や戦略だけでは動かない組織において、リーダーのあり方こそが、周囲を動かす原動力となります。EnneaLabでは、「9タイプの気質理解(エニアグラム)」を軸に、リーダー自身の自己理解と、組織における人の活かし方を支援しています。